WISHBONE ASH
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ウィッシュボーン・アッシュ United Kingdom
 ウィッシュボーン・アッシュはアンディ・パウエル(g)、テッド・ターナー(g)、マーティン・ターナー(b)、スティーヴ・アプトン(d)の4人組グループ。70年結成。
 キーボーディスト不在のツインギターという編成ゆえか、彼らは普通のロック・バンドと目されることが多い。実際、彼らの楽曲の中にはありふれたロックンロール・ナンバーもなくはないのだが、当時彼らがライバル視していたのは実はイエスやELPといったプログレッシヴ・ロック・グループだった。リック・ウェイクマンやキース・エマーソンといったキーボードの魔術師達にたった2本のギターで挑んでいった彼らのスピリットは、まさにプログレッシヴであると言えないだろうか?
 なおこのグループはメンバーチェンジを繰り返しながらも、いまだ現役である。
http://www.wishboneash.com/
Wishbone Ash 1970
光なき世界
Wishbone Ash
CoverArt:
John C. Leprevost
1. Blind Eye (3:45)
2. Lady Whiskey (6:13)
3. Errors Of My Ways (6:57)
4. Queen Of Torture (3:26)
5. Handy (11:36)
6. Phoenix (10:27)
 デビューアルバムということで、まだまだこれからという感がないではないが、(3)「Errors Of My Way」のような叙情的なギタープレイは、このバンドの代名詞「哀愁ギター」の典型でもあり、バンドの歴史上重要な1枚であることは間違いない。
 また全盛期に至るまで常にライヴの目玉となっていた「Phoenix」も収録されている。ディープパープルのリッチー・ブラックモアから高く評価されたアンディ・パウエルのギターソロが、シャッフルのリズムに乗って暴れまくる名曲だ。
 アルバム収録曲中、この「Phoenix」を含めた2曲が10分を超える大曲。この時点で既にプログレ志向を持っていたのかもしれない。
★★★★★★(6)
last update:2005/03/26
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Pilgrimage 1971
巡礼の旅
Pilgrimage
CoverArt:
Hipgnosis
1. Vas Dis (4:47)
2. The Pilgrim (8:34)
3. Jail Bait (4:46)
4. Alone (2:24)
5. Lullaby (3:04)
6. Valediction (6:21)
7. Where Were You Tomorrow (10:26)
8. Jail Bait (BONUS TRACK) (4:54)
 ジャジーなスキャットナンバー「Vas Dis」(ジャズ・オルガニスト、ジャック・マクダフのカバー)から始まる2ndアルバム。どことなく垢抜けなかった前作と比較して、この自信に満ち溢れた迫力ある演奏はどうだ。少し聴いただけであらゆる面での成長がはっきりと確認できる。
 続く2曲目「The Pilgrim」にも同じことが言える。オリエンタルなムードの漂う静かなギターフレーズがしばし繰り返された後にはじまる、7拍子のハードな反復リフ。そして2本のクリーン・ギターによるシーケンス・フレーズのユニゾン。ソフトマシーンやキングクリムゾンを連想させるプログレッシヴなスタイルだ。だが71年時点でのソフツやクリムゾンの音楽を振り返ると、実はこのウィッシュボーン・アッシュの方が先であることがわかる。もちろん音楽の素晴らしさに先も後もないが、ウィッシュボーン・アッシュのオリジナリティは正当に評価すべきだろう。
 アルバム全体の印象としてはインストゥルメンタル・パートに重きがおかれ、初期3作の中で最も実験的要素が強い。だが(3)「Jail Bait」のようなストレートなシャッフル・ナンバーや、前作の「Errors Of My Way」的な哀愁ナンバー(6)「Valediction」もしっかりと収録されており、ファンの間では次の3rdアルバムと共にウィッシュボーン・アッシュの代表作と言われている。
★★★★★★★(7)
last update:2005/03/26
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Argus 1972
百眼の巨人アーガス
Argus
CoverArt:
Hipgnosis
1. Time Was (9:45)
2. Sometime World (6:58)
3. Blowin' Free (5:19)
4. The King Will Come (7:07)
5. Leaf and Stream (3:56)
6. Warrior (5:54)
7. Throw Down the Sword (5:57)
8. No Easy Road (3:40)
 数々の戦場をくぐり抜けてきた戦士。戦うことを誇りとし、戦うことに疑いを抱かなかった。だが朝焼けに佇む彼の胸に不意に吹き込む虚無の風・・・。
 戦士のそんな心の動きが見えてくる美麗なカバーアートが印象的な3rdアルバム。彼らが取り組んできたツインリードのスタイルがついに満開に花開き、ウィッシュボーン・アッシュの名をロック史に刻み込むに至った超名盤である。
 前作のような実験的要素は薄れたが、全ての曲が洗練され、正統派ロックのようでいて非常に独創的。明るい曲調でも、必ずどこかにイギリスらしい翳りが感じられる。
 内ジャケには、誰がどのギターソロを弾いたかということまで細かく記載されており、彼らがこだわり続けたツインリード・スタイルへの自信も窺える。中でも静と動の2部構成となっている(2)「Sometime World」での、テッドとアンディのソロの対比が素晴らしい。繊細なテッドと、攻撃的なアンディ。このバンドの本質を象徴したかのような曲だ。
 (6)「Warrior」〜(7)「Throw Down The Sword」の流れは、このアルバム最大の山場。
 テッドのジャラっとしたコードリフに、アンディのオーバードライブ・ギターが絡んでいく迫力のオープニングに圧倒される「Warrior」。
 剣を捨てた戦士の郷愁の想いが感じられる、懐かしくも切ない「Throw Down The Sword」。
 冒頭の戦士の心情を歌ったかのようなこの2曲は、いずれもウィッシュボーン・アッシュを代表する名曲である。
★★★★★★★★★(9)
last update:2005/03/29
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