OSANNA
12cm underground
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オザンナ Italy
 PFMとの対比で、イタリアン・ロック陰の王者などと呼ばれるのがこのオザンナ。
 現実世界から隔離された異常な空間における、いかがわしい古代宗教の儀式・・・そんな光景を想像させるのが彼らの音楽である。実際彼らのライヴは、古代の密儀さながらに10数名の踊り子による狂気の演舞で彩られ、メンバー自身も異様なメイクを施し呪術師のような衣装に身を包んで演奏したという。
 演奏力も抜群、しかも他のイタリアン・ロックにはないような狂暴さがある。オザンナを聴くまでPFMとアルティ・エ・メスティエリぐらいしか伊ロックを聴いたことがなかった私は“伊ロックは繊細で美しいもの”と思いこんでいたから、『パレポリ』の狂気に満ちた乱暴な演奏(良い意味で)を聴いたときは我が耳を疑ったほど。はじめてキング・クリムゾンを聴いた時と同じような衝撃を受けた。
 オザンナ・サウンドの要となっているのが、エリオ・ダーナのフルートやサックス。特にフルートをここまで攻撃的に吹ける人はあまりいないだろう。完全にロックの楽器になってしまっている。「パレポリ」での彼の演奏に憧れて私がフルートを買ったというのはここだけの話だ(いまだにほとんど吹けないけどね)。
http://www.osanna.20m.com/
L'uomo 1971
Luomo
1. Introduzione (3:27)
2. L'uomo (3:34)
3. Mirror Train (4:55)
4. Non Sei Vissuto Mai (6:00)
5. Vado Verso Una Meta (3:15)
6. In Un Vecchio Cieco (3:31)
7. L'amore Vincera Di Nuovo (6:13)
8. Everybody's Gonna See You Die (3:05)
9. Lady Power (3:55)
 オザンナのデビューアルバム。ジャケットに写っているメンバーの写真を見れば、とりあえず“フツウ”じゃないことがわかるはず(笑)
 初期グランド・ファンク・レイルロード(アメリカン・ハードロック・グループ)みたいな曲が結構あるが、フルートが入れば紛れもなくオザンナ節。1stということでまだまだ荒削りだが、民族音楽に根ざした独自の音楽性はすでに完成している。
 タイトル曲「L'uomo」のラストの「オ〜ザ〜ンナ!!」っていうコーラスは迫力満点。
★★★★★(5)
last update:2003/12/22
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Milano Calibro 9 1972
Milano Calibro 9
1. Preludio (4:12)
2. Tema (4:52)
3. Variazone 1 (To Plinius) (2:15)
4. Variazone 2 (My Mind Files) (5:15)
5. Variazone 3 (Shuum...) (1:39)
6. Variazone 4 (Tredicesimo Cortile) (1:32)
7. Variazone 5 (Dianalogo) (2:12)
8. Variazone 6 (Spunti Dalla Spartito No.14723_AY2 del Prof. Imolo Meninge) (2:51)
9. Variazone 7 (Posizione Raggiunta) (1:28)
10. Canzona (There Will Be Time) (4:55)
2nd。“ミラノ・カリブロ・ノヴェ”と読む。
同名映画のサントラとして製作されたため少々異色だが、イタリアン・ロック屈指の名盤であることは間違いない。
本作の大きな特徴は全面的にフィーチュアされたストリングス。ハードなギターやメチャクチャなフルートは前作と一緒なのに、このストリングスがあるおかげで音楽が一気に繊細さをもったように聞こえる。
聴き所は、荘厳に幕開くオープニング曲「Preludio」、寂しいメロディが泣ける「Tema」、そしてオザンナにしては珍しいストレートなバラード「Canzona」。
「Canzona」は本当にオザンナっぽくないのだが、最後の最後でエリオ・ダーナがちゃんと“プピィィィィィィィィー!!!”というぶっ飛びサックスを吹いてくれるので一安心(?)。 
なお上の写真はイタリア盤CDのもので、オリジナルとはまったく別物。
★★★★★★★(7)
last update:2003/12/22
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Palepoli 1973
Palepoli
1. Oro Caldo (18:31)
2. Stanza Citta (1:45)
3. Animale Senza Respiro (21:35)
 イタリアン・ロック陰の王者オザンナが本領を発揮した3rdアルバム。
 文句なしに彼らの最高傑作で、P.F.M.あたりから伊ロックを聴き始めた人には、その“ドロドロ感”が大きな衝撃となるに違いない。
 最初に耳に飛び込んでくる原始的な太鼓の音とフルートの冷たい調べがまず普通ではない。見てはならない妖しい儀式を茂みの奥から覗き見ているような危うい雰囲気。そして、フェード・インしてくるシャッフルのリズム。ヴォーカル・パートの荒々しい掛け声などは、いかにも民族音楽的である。どの曲も(・・・といっても全3曲だが)リズムや曲調をコロコロと変えながら、混沌とした流れを作っていく。
 圧巻は「パレポリ〜熱い時」後半のフルートとドラムのユニゾン。フルートは「ピピピピリリピピピピリリ・・・!!」、ドラムは「ズダダズダダズダダーーーッ!!!」と突っ走り、他の何者も寄せ付けない。かと思うとメロトロンによる美しい泣きのパートもあったりしてもうワケがわからん状態だ。
 イタリアン・ロック入門者にいきなりコレを聴けとは言わないが、この世界観には一度ハマったら抜けられないような麻薬的魅力がある。絵画で例えるならシュールレアリスム、特にジョルジオ・デ・キリコあたりを連想させる(キリコの「街路の憂愁と神秘」という絵は私の中で「パレポリ」冒頭部と恐ろしいほど一致している)。
 反教会、異教、異端・・・そんな言葉がピッタリの黒イタリアン・ロック。この凄まじい音圧を体験してしまうと、他のイタリアン・ロックが物足りなく感じてしまうかもしれない。
 かなりお薦め。
★★★★★★★★★★(10)
last update:2003/12/22
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